Coro Verdeコンサート情報
曲目の一部をご紹介します
プログラムは4部構成となっております。その中からいくつかの曲をここでご紹介いたします。
オープニング
長年ご指導いただいた藤﨑先生に捧げます
『夢みたものは…』
立原道三が24歳の若さで夭折する前の年に書いたソネット
”夢みたものは ひとつの幸福
ねがったものは ひとつの愛・・・
第一部から
第一部では、藤﨑先生にご指導いただいた曲たちを歌います
『むぎや』
民謡をもとにした合唱曲です。
北国の長ーい冬から、だんだんと雪が解け、春がやってきます。明るく、力強く、リズミカルなラストにとても元気が出る曲です。
コロナ禍の直前が藤﨑先生最後のご指導となってしまいましたが、この曲は先生もノリノリで指揮をされ、「これ楽しいなあ、次の演奏会ではこれ歌おうな」と、にこにこしながらおっしゃっていました。
第二部から
喜び、悲しみ、恋心、希望、勇気。時には強く、時には静かに、歌声で語ります。
『夢みる想い』
原題は『Non ho l'età(私は年を取っていない)』で、「自分はまだ子供でデートに出掛けたりはできないけれど、夢見る想いに生きたいの、私の愛をぜんぶあなたにあげたいの、よければ待っていて」というとても可愛らしい少女の歌です。可憐で心が温まります。
第三部から
第三部は、サックスとピアノによるジャズ演奏。学院にはこんなに素敵で格好いい音楽の先生がいらっしゃるのです。
『Seagull(シーガル)』
アルト・サックスと弦のために書かれたバラード「かもめ」、藤﨑先生への追悼の気持ちを込めて演奏してくださいます。
涙が出そうな美しい旋律です。
第四部から
第四部では「出発」をテーマに、再び希望が見えて、勇気を出して前進しようという歌を集めました。
『小譚詩』
詩は立原道三。「譚詩」というのは物語の詩という意味で、叙事詩のように連なっていきますが、誰かのために歌う子守歌、誰かのためにたたかう兵士(ジアック)・・・人のために生きることを歌っています。
『群青』
東日本大震災のあと、地震で級友を亡くし避難のため大方の友達と会えなくなって、歌えなくなってしまった中学生の言葉をあつめて歌にしたものです。子供たちの気持ちを思うと涙が出そうですが、いつか、この地でまた会いたい、という健気で前向きな歌です。
『出発』
組曲『薔薇、見知らぬ国』の終曲である『出発』。
セルビア在住の詩人山崎佳代子さんが、旧ユーゴスラビアの内戦をモチーフに作詞しました。背景を考えると非常に重く、深い歌詞ですが、松下耕さんが、美しい鎮魂歌として作曲しています。
微かな光が希望へと変わり、夜が明ける物語をどうぞお聴きください。